【処分費用節約】自分でエアコンを取り外す方法まとめ

自分でエアコンを取り外す方法

エアコンが壊れたので取り外したいのだけれど、どうすればいいのだろう?

一般的には、買い換えた新しいエアコンを取り付ける際に、業者にお願いして古いエアコンを取り外してもらうことが多いと思います。

でも、一見難しそうに見えるエアコンの取り外しですが、単に取り外して処分するだけなら、素人にでも簡単に作業することが出来ます。

そこで今回は、自分でエアコンを取り外す方法について、写真付きで詳しくお話していきます。

エアコン取り外しに必要な道具について

まずはじめに、エアコン取り外しに必要な道具についてお話していきます。

【必要な物その1】プラスドライバー

エアコン取り外し道具のプラスドライバー

エアコンの配管カバーなどを固定しているビスを取り外す際にプラスドライバーを使います。

電動ドライバーまでは必要ありませんので、このような手回しタイプのプラスドライバーを1本準備しておいてください。

【必要な物その2】モンキーレンチ

バルブキャップをモンキーレンチで取り外す

モンキーレンチは、エアコン内部にある冷媒を回収する際のバルブキャップを取り外すために使います。

一般的な大きさのものでOKですので、準備しておいてください。

【必要な物その3】六角レンチ

ポンプダウン(冷媒回収)で使う5mmの六角レンチ

エアコンを取り外す際に、エアコン配管内にある冷媒を室外機に回収する(閉じ込める)ポンプダウンという作業を行う際に、六角レンチを使います。

ポンプダウンで送り側を閉じる

六角レンチのサイズはメーカーや機種によって異なります(4~6mm)ので、色んなサイズの六角レンチセット(ホームセンターに売られている約500円ぐらいのものでOK)を準備しておくといいと思います。

【必要な物その4】ニッパー

エアコンの配線を切断したり、配管を切断したりする際にニッパーを使います。

エアコンを取り外す際に使うニッパー

エアコン配管をニッパーでカット

100円均一に売られているようなものでOKですので、準備しておいてください。

【必要な物その5】脚立

脚立とエアコン

エアコンの室内機を取り外す際に、脚立が必要です。

代わりになるような机等がある場合は、それを利用してもOKですので、高所での作業がしやすくなるようなものを準備しておきましょう。

【STEP1】室外機の配管カバーを外す

まずはじめに、室外機のカバーを外していきましょう。

室外機の配管カバーを取り外す

室外機のカバーはプラスのビスで止まっていますので、プラスドライバーを使って取り外します。

エアコン取り外し道具のプラスドライバー

エアコンの配管カバーを取り外したところ

室外機のカバーを取り外すと、このような感じで室外機と配管が接続されている部分が見えるようになってきます。

【STEP2】室外機のバルブキャップを取り外す

次に、室外機のバルブキャップ(室外機と配管が接続されている部分に付いている六角ナットの銅キャップ)を2つとも取り外していきます。

エアコン室外機のバルブキャップ

バルブキャップはモンキーレンチで簡単に取り外すことができます。

バルブキャップをモンキーレンチで取り外す

バルブキャップを取り外したところ

上と同じように下側のバルブキャップも取り外すと、このような感じになります。

バルブキャップを取り外したところ

バルブキャップの中は、六角レンチを差し込めるような差込口があります。

バルブキャップの中は六角ナットの差し込み口がある

この差込口に六角レンチを差し込んで操作することにより、冷媒を回収する(室外機内に集める)ポンプダウンという作業を行うことが出来ます。

【STEP3】ポンプダウン(冷媒回収)を行う

ここからは、エアコンシステム内に充填されている冷媒を室外機の中に集める(回収する)ポンプダウンという作業を行います。

この作業を行わないと、配管を取り外す際に大量の冷媒とコンプレッサー油が一緒に吹き出してしまい、怪我の危険や環境汚染にもつながりますので、必ずこれから説明するポンプダウンという作業を実施しておきましょう。

なお、当記事では一般的なポンプダウン方法を記載しておきますので、ほとんどの場合この方法でポンプダウンできると思いますが、詳しくはエアコンに付属している工事説明書や据付説明書(取扱説明書ではない)に記載の方法を参照ください。

工事説明書または据付説明書がない場合は、以下のサイトからダウンロード可能です。

工事説明書(据付説明書)のダウンロードサイト

【ポンプダウン作業その1】エアコンを冷房で強制運転する

まずはじめに、エアコンの前面やパネル裏などにある応急運転ボタンを押し、強制冷房運転を10分ほど行います。

強制冷房運転スイッチ

ポンプダウンは強制冷房運転でなくても、夏場の場合であれば冷房(設定温度を最低)でもOKです。

ただし、冬場の場合、室温が低すぎるために強制冷房運転を行わないと室外機が止まってしまって、ポンプダウンできなくなる場合がありますので、応急運転スイッチで強制冷房運転させておいたほうが無難です。

なお、メーカーによって強制冷房運転の操作方法が異なる場合がありますので、下記のサイトで事前に確認しておくと安心です。

強制冷房運転の操作方法

ポンプダウンで10分ほど冷房運転させておく理由は、配管内にたまったコンプレッサーオイルを回収するという目的以外にも、ポンプダウン前に暖房運転を行っていた場合、冷房と暖房の冷媒の流れを切り替える四方弁が切り替わるまでに3~5分ほどかかることがあるためです。

応急スイッチを押してから10分も待つのはちょっと面倒ですけど、ちょっと我慢して10分ぐらいは冷房運転させてあげてください。

【ポンプダウン作業その2】室外機の送り側バルブ(細い方)を閉じる

強制冷房運転を行いだしてから10分ほど経過したら、エアコンはONのまま室外機の送り側バルブ(細い方)に六角レンチを差し込み、右回しでしっかりと締め閉じていきます。

ポンプダウンで送り側を閉じる

ここで理解しておきたいことは、送り側のパイプ(細い方)とは室外機から室内機に冷媒を送るためのパイプのことで、この送り側のバルブを六角レンチで締めてやれば、閉めた送り側のバルブ部で冷媒の流れがストップするため、これ以上冷媒は室内機側に送られなくなります。

室外機のポンプダウンと冷媒の流れ(送り側閉じる)について2

送り側のバルブを閉じた状態で、下側に写っている戻り側のバルブ(太い方、室内機から室外機に冷媒が戻ってくる方)は開いたまま(そのまま)にしておけば、室外機の送り側の配管から室内機、室内機の戻り配管までの冷媒が、室外機の中に吸い込まれ続け、最終的には全ての冷媒が室外機の中に集まります。

このような仕組みで冷媒を集める工程をポンプダウンと言います。

冷媒を室外機内部に集め終わるまで約2~3分ほどかかりますので、キッチンタイマーなどを使ってカウントダウンしておくと良いでしょう。

【ポンプダウン作業その3】室外機の戻り側バルブ(太い方)を閉じる

送り側のバルブ(細い方)を閉じてから2~3分が経過したら、戻り側のバルブ(太い方)も締め閉じていきます。

戻り側のバルブも閉めてポンプダウン完了

こうやって戻り側のバルブ(太い方)も閉じてしまえば、エアコン内部にあった冷媒は全て室外機の中に集まった事になり、この後は配管を取り外しても冷媒が外に大量に漏れしまうということはなくなります。

室外機のポンプダウンと冷媒の流れ(戻り側閉じる)について2

なお、戻り側のバルブを閉め終えたら、エアコンの運転を停止させてください。

これでエアコン内の冷媒を室外機に集めるポンプダウン作業は完了です。

ポンプダウンを失敗してしまうケースとしては、冬場などに普通に冷房運転でポンプダウンしていると、途中で設定温度に達してしまって室外機が停止してしまい、冷媒回収の途中でポンプダウンが終わってしまう場合があります。

そのような場合は、エアコンを停止させた後、もう一度送り側と戻り側のバルブを開いて、ポンプダウンをやり直してくださいね。

【STEP4】エアコンのコンセントを抜く

ポンプダウンが完了し、エアコンをOFFしたら、エアコンのコンセントを抜いておきましょう。

ポンプダウン後にコンセントを抜く

また、緑色のアース線が接続されている場合、プラスドライバーを使ってアース線も取り外しておきます。

エアコンのアース線を取り外す

エアコンのコンセントとアース線を抜く

この段階でコンセントを抜いておかないと、この後の作業の安全性に関わりますから、確実にコンセントを抜いておいてくださいね。

【STEP5】室外機側の配管を取り外す

コンセントを抜いたことを確認したら、室外機につながっている配線をニッパーでカットします。

エアコンを取り外す際に使うニッパー

その後、室外機側の配管もニッパーでカットしていきましょう。

「エアコンの配管ってニッパーで切れるの!?」って思うかもしれませんが、ニッパーを握ってグリグリとやってやれば簡単に配管を切断することができます。

ちなみに、前のページで行なったポンプダウン(室内機の中に冷媒を閉じ込める)を行っていれば、この段階では冷媒が吹出してくるということはありませんので、ご心配なく。

配管を切断することが出来たらエアコンの室外機はフリーな状態になっていますので、室外機を持ち上げて別の場所に移動しておきましょう。

取り外したエアコンの室外機

ちなみに、室外機は20~40kgほどの重量がありますので、業者の人か、またはよっぽどの怪力でない限り一人で運ぶのは難しいと思いますので、2人以上で運搬することをおすすめします。

【STEP6】エアコンの室内機側の配管などをカットする

エアコンの室外機を取り外したら、次はエアコンの室内機側の配管などをカットしていきましょう。

エアコンの室内機を取り外す

まず、エアコンの室内機に繋がっている配管やドレンホース、電源配線などを室外機と同じようにニッパーでカットしてしまいましょう。

エアコンの配管カバーを開く

エアコンの室内機に繋がる配管をニッパーでカット2

初めてエアコンを取り外す人は、配線や配管をニッパーでカットするのになんとなく躊躇してしまいがちですが、どうせもう捨ててしまうエアコンなので、ここまで来たら思い切ってどんどんカットしてくださいね。

【STEP7】室内機を取り外す

室内機の取り外し方は簡単で、まず室内機の下側にある爪(2箇所、マークなどがある場合もある)を押し上げながら、室内機の下側を手前側に引っ張って外します。

エアコン室内機の爪を押し上げて取り外す

室内機下側の爪が外れて室内機の下側が手前側に動く状態になったら、後は室内機を持ち上げるだけで室内機を取り外すことができます。

エアコンの室内機を取り外したところ

エアコンの室内機はそこまで重くありませんので、一人でも運搬できると思います。

取り外したエアコンの室内機

後は壁に残った配管や配線などを適当に取り外して、エアコン配管が通っていた穴を塞いでおけば、エアコンの取り外しは完了です。

自分でエアコンを取り外すメリットについて

ここからは、自分でエアコンを取り外すメリットについてお話していきます。

【メリットその1】エアコンの破棄処分費用を節約できる

自分でエアコンを取り外す最大のメリットは、エアコンの破棄処分費用を節約できるという点です。

一般的に、エアコンの取り外しを業者に依頼した場合、以下のような費用が発生します。

  • エアコンの取り外し料金(約3000~5000円)
    →設置されているエアコンを取り外すための料金、業者によって異なる
  • エアコンのリサイクル料金(約1000円)
    →家電リサイクル法で定められているメーカーで解体リサイクルしてもらうための料金、全国統一価格
  • エアコンの運搬料金(約2000~3000円)
    →エアコンを指定引取所まで運搬するための料金、業者によって異なる

この内、エアコンを破棄処分するために絶対必要な費用はリサイクル料金だけで、エアコンを自分で取り外し、それを指定引取所まで持ち込めば、エアコンの取り外し料金や運搬料金を節約することができます。

【メリットその2】成長&達成感を感じる

これは完全に自己満足の世界の話ですが、自分でエアコンを取り外して処分できた時、かなりの達成感を感じることができます。

というのも、エアコンを取り外すためには、ある程度エアコンの仕組みを理解する必要がありますし、冷媒を回収するポンプダウンなどの作業も自分で行う必要があります。

自分でエアコンを取り外すことができるようになると、エアコンの仕組みもだいぶ理解することができますし、エアコンってこんな感じで動いてるんだなぁということも感じることができるようになります。

ものすごく自己満足的なメリットですが、エアコンの取り外しを自分でやり遂げることが出来た時の達成感は素晴らしいですので、これもメリットの一つとして挙げておきたいと思います。

自分でエアコンを取り外すデメリットについて

ここからは、自分でエアコンを取り外すデメリットについてお話していきます。

【デメリットその1】ある程度の道具が必要

自分でエアコンを取り外すためには、ある程度の道具が必要です。

  • ドライバー
  • モンキーレンチ2本
  • 六角レンチ
  • ニッパー
  • 脚立

家にそれらの道具が揃っていれば特に問題はありませんが、足りない道具がある場合、それを購入すうるための費用が必要です。

特に脚立などはなかなかの値段だと思いますので、脚立がない場合はテーブルを使うとか、誰かに借りるとかしてなるべくお金をかけずにできるようにする工夫も必要です。

【デメリットその2】取り外した後エアコンの破棄処分までやる必要がある

エアコンの取り外しを業者にお願いした場合、エアコンを取り外した後、そのままエアコンを持ち帰って処分してくれます。

ですが、自分でエアコンを取り外す場合、取り外したエアコンを破棄処分するところまで自分で行わなければなりません。

もちろんその分エアコンを破棄処分するために必要な費用を節約することは可能ですが、色々と下調べをしたり、実際に車にエアコンを積み込んで指定引取所までエアコンを運んだりなど、とにかく労力がかかってしまいます。

自分で動くのが好きな人にはいいかもしれませんが、そこまではしたくないという人は業者にお願いしたほうがいいかもしれません。

【デメリットその3】エアコンの再利用はできない可能性がある

この記事はエアコンを捨ててしまう場合の取り外し方について解説しています。

そのため、この方法で取り外したエアコンを別の場所に取り付けて再利用する場合、稀にエアコンの動作に不具合が出る場合があります。

というのも、エアコンを再利用するような場合、ポンプダウンの際にゲージ(配管内部の圧力を測るもの)を使って配管内に空気を吸い込んでしまわないようにしたり、配管を接続するフレア部にサビや汚れが使いないよう注意したり、古くて固くなった室内機側の配管を折り曲げてしまわないように丁寧に取り扱ったりなど、ここで紹介している方法にもう少し手間を加えて取り外してやる必要があります。

このように、エアコンの再利用を前提に取り外す場合、もう少し専門知識と専門道具が必要になりますので、少々費用は高くなってしまいますが、エアコン業者に依頼したほうがいいかもしれません。

ただ、エアコンの寿命は約10年ほどですので、それに近い場合は新しいエアコンに買い換えも検討しつつ、取り外しに関しては自分で行って処分費用を節約し、購入費用の足しにすることなどを検討してもいいかもしれませんね。

最後に一言

今回は、【処分費用節約】自分でエアコンを取り外す方法まとめについてお話しました。

家庭用のエアコンの取り外しで難しいのはポンプダウン作業ぐらいで、それが終わってしまえば後は適当にエアコンの配管や配線をカットして取り外していけばOKです。

ちょっと面倒なのは、取り外したエアコンの廃棄方法で、そのことに関してはこちらの記事が参考になると思います。

>>【保存版】エアコンを廃棄処分する4つの方法と費用まとめ

それでは!

タイトルとURLをコピーしました