【運搬時の注意点】自分で冷蔵庫を運ぶ方法

冷蔵庫をトラックで運ぶ

引越し等による理由で、冷蔵庫を運搬しなければならなくなったとき、どうやって運べばいいのか分からず困ってしまうことと思います。

一般的には引越し業者や宅配業者などに運搬をお願いすることが多いのではないでしょうか。

その費用の相場は、近場であれば5000~7000円ぐらいという感じです。

ただ、業者に頼まなくても、ちょっとした運搬に関するノウハウがあれば、自分たちで冷蔵庫を運んで、運搬費用を節約することが可能です。

そこで今回は、引越しなどの際に自分たちで冷蔵庫を運搬する方法について、詳しくお話していきます。

冷蔵庫を運搬するために必要なものまとめ

まずはじめに、冷蔵庫を運搬するために必要なものについてお話していきます。

【必要なものその1】トラック(またはミニバンなど)

冷蔵庫をトラックで運ぶ

冷蔵庫を運搬するための自動車は、トラックが一番便利です。

冷蔵庫を運搬する時のポイントは、冷蔵庫を横に寝かさずに縦に積んだ状態で運ぶこと(冷却装置の保護のため)なので、トラックを使えば写真のように冷蔵庫を立てたまま運搬することができます。

運ぶものが冷蔵庫だけの場合、上記のような大きなトラックでなくても、軽トラック(最大積載量350kg)で充分に対応可能です。

小型の冷蔵庫等の場合は、ミニバンの3列目のシートを跳ね上げれば、冷蔵庫を運ぶこともできたりします。

他には、トラックの場合雨天時に冷蔵庫が濡れてしまうという事もあるため、自家用のミニバンなどで冷蔵庫を運ぶという場合もありました。

冷蔵庫を車に積み込む

基本的には冷蔵庫を横向きにして運搬するのは冷却装置の故障のリスクがあると言われています(取扱説明書にも記載あり)ので、おすすめの方法ではありません。

ですが、私の場合、引越しの際に何度かこの方法で冷蔵庫を運んだ経験があります。

というのも、冷蔵庫を横向き運搬した場合、冷蔵庫の設置後、冷蔵庫の電源をすぐには入れずに、半日程度放置する(圧縮機に潤滑油を戻す)ことで横向き運搬による故障リスクを大幅に減らすことができるということを知っていたからです。

いずれにせよ、ミニバンなどでの横向き運搬はおすすめの方法ではありませんし、対策をしたとしても故障のリスクが完全になくなるわけではありませんので、自己責任でお願いしますね。

【必要なものその2】ロープ

冷蔵庫をトラックで運搬する場合、ロープを使って冷蔵庫を荷台にしっかりと固定する必要があります。

ホームセンターなどで売られているトラック用のロープ(約1000円程度)を購入しておきましょう。

【必要なものその3】使い古しの毛布など

冷蔵庫を運ぶ際に使う使い古しの毛布

冷蔵庫を室内で運ぶ場合、使い古しの毛布などの上に冷蔵庫を載せて冷蔵庫を運搬します。

冷蔵庫の底面の後ろ側に小さなタイヤがついているので、それを使って冷蔵庫を運搬することも可能です。

しかし、大きな冷蔵庫にもなると重量が100kg近くにもなるため、そのタイヤの跡が床面に付いてしまうことがあることを知っておきましょう。

毛布を使って床面を滑らすように冷蔵庫を運べば、そんなに力もいりませんし、床に傷がつくことも少なくなりますよ。

【必要なものその4】ダンボール

冷蔵庫の下に敷いたダンボール

トラックで冷蔵庫を運ぶ際、冷蔵庫の下や上に養生用のダンボールを設置します。

こうすることによって、運搬時の振動を軽減したりすることができます。

冷蔵庫の上部は、冷蔵庫に毛布をかけ、その上にダンボールを載せ、その上からロープで固定するという感じにすれば、冷蔵庫にロープの跡がつかない様にすることができます。

ダンボールはスーパーなどでタダで貰えることが多いですので、それらを多めにもらっておいて使うのがいいと思います。

【必要なものその5】養生テープ

冷蔵庫を運搬する際、扉が開いてこないようにするために使うのが養生テープと呼ばれるものです。

養生テープはガムテープより剥がした時に跡が残りにくいのが特徴で、ホームセンターなどで約200円ほどで購入できます。

【必要なものその6】プラスドライバー

プラスドライバーで冷蔵庫のアース線を外す

プラスドライバーは、冷蔵庫のアース線を付け外す際に使います。

一般的な大きさのものでOKですので、準備しておいてください。

【必要なものその7】大人が2~3人

冷蔵庫を運搬する際は大人2人必要

自分で冷蔵庫を運ぶ場合、最低でも大人二人の力が必要です。

というのも、平らなところであれば、屋外は台車、室内は毛布などを使って一人でも冷蔵庫を運搬することができますが、ちょっとした段差があると、冷蔵庫を持ち上げなくてはならなくなります。

一人暮らし用の小型冷蔵庫でもだいたい30kg位ありますし、写真のような大きな冷蔵庫になると100kgほどになってしまいます。

一人だとうまく冷蔵庫を運搬できなくなる可能性が高いですので、自分で冷蔵庫を運搬する場合は、もう一人誰か手伝ってくれる人を呼んでおきましょう。

可能であれば、運搬する人が二人、冷蔵庫がぶつかったりしないか見守ったり、扉を開けたりしてくれる人がもう一人の合計3人で運搬できればベストだと思います。

冷蔵庫の具体的な運搬方法

ここからは、冷蔵庫の具体的な運搬方法についてお話していきます。

【STEP1】食材を取り出す

冷蔵庫の運搬は、食材をすべて取り出すところから始める必要があります。

というのも、冷蔵庫はコンセントを抜いてしまうと、2~3時間程で庫内の温度が常温近くになってしまうので、食材がすぐに傷んでしまいます。

また、冷蔵庫を運搬する際は冷蔵庫を傾けたり、大きな振動が加わったりして、中の食材などがぐちゃぐちゃになって、次に扉を開けた時に冷蔵庫から食材がドサッと落ちてくるなんてことにもなります。

冷蔵庫から取り出した食材を一時的にクーラーボックスに氷と一緒に食材を入れておくのもOKですが、クーラーボックスに入る食材の量は限られていますし、冷蔵のものしか上手く保冷しておくことができません。

クーラーボックスと氷

冷蔵庫を運搬する1週間前ぐらいから計画的に冷蔵庫の中のものを消費して冷蔵庫運搬当日は、残ってしまったものを捨ててしまうぐらいの気持ちで挑んでもらうのがいいと思います。

【STEP2】半日ほど扉を全開放置&庫内掃除

冷蔵庫の扉を開ける

食材の取り出し以外にも、冷蔵庫の運搬前にやっておくべきことがあります。

それは、冷蔵庫のコンセントを抜いて(電源OFFで)扉を全開にして半日ほど放置しておくということです。

こうすることで、冷蔵庫の中の冷却装置についている霜を溶かすことができ、運搬時の水溢れを予防することができます。

また、半日ほど冷蔵庫を乾燥させておけば、冷蔵庫内をしっかり乾燥させることができますので、カビの発生による嫌な匂いも低減できます。

このタイミングで、自動製氷タンクに残っている水を捨てたり、庫内の拭き掃除などをやっておくと、冷蔵庫運搬当日の作業をスムーズに進めることができます。

【STEP3】蒸発皿に溜まっている水を抜く

冷蔵庫には、冷却ユニットに付いた霜を溶かした跡の水を貯めて蒸発させるための蒸発皿というものが設置されています。

冷蔵庫の蒸発皿に水が貯まる

小型の冷蔵庫だとこのように蒸発皿が冷蔵庫の背面に設置されていて、その中に水が溜まるような仕組みになっています。

このようなタイプの場合は、運搬前にこの蒸発皿にたまった水を雑巾やティッシュなどを使って取り除いておきましょう。

大きな冷蔵庫の場合は、蒸発皿が冷蔵庫の中に隠れてしまっていて見えないことが多いですが、このような感じでドレンボルトを緩めてあげると、蒸発皿に溜まっている水を抜き取ることができます。

大型冷蔵庫の蒸発皿のドレン

冷蔵庫のドレンボルトを外して水を排出

前日からコンセントを抜いて霜取りを起こった場合、結構な量の水が出てくると思います。

この水抜きをやっておかないと運搬時に冷蔵庫から水がダラっと漏れてきてしまいますので、忘れずにやっておくことをおすすめします。

【STEP4】扉や庫内の棚などを外す

冷蔵庫の運搬前に取り外せるものは取り外す

運搬時の冷蔵庫の重量を少しでも軽くするため、手で簡単に取り外せる冷蔵庫の扉や庫内の棚などは事前に外しておきましょう。

取り外した冷蔵庫の扉

ドライバーなどは使わなくても、これだけの量の扉や庫内の棚を取り外すことができます。

冷蔵庫は重たいものですので、運搬時に楽ができるように簡単に外せるものは外しておくことをおすすめします。

【STEP5】冷蔵庫を移動させる

ここからは、いよいよ冷蔵庫を移動させる方法についてです。

屋外での冷蔵庫の移動は、大人二人で冷蔵庫を傾け、冷蔵庫に付いている取っ手を持って運びます。

冷蔵庫を運搬する際は大人2人必要

一般的な家庭用の冷蔵庫であれば、大人二人でも充分に冷蔵庫を運搬することが可能です。

台車などがある場合は、それを使ってもいいと思います。

室内で冷蔵庫を移動する場合、屋外と同様に冷蔵庫を傾けて大人二人で運搬してもいいですが、毛布の上に冷蔵庫を置いて毛布を引っ張りながら冷蔵庫を移動させると、とても楽に冷蔵庫を移動させることができます。

冷蔵庫を運ぶ際に使う使い古しの毛布

【STEP6】冷蔵庫をトラックに載せて固定する

冷蔵庫をトラックに載せる

冷蔵庫をトラックに載せることができたら、冷蔵庫をトラックの前側中央に置いていきましょう。

冷蔵庫の上に養生用の毛布やダンボール、ビニールシートなどを被せ、トラックロープでしっかりと固定していきます。

冷蔵庫をトラックで運ぶ

この際、輸送結び(南京結び)という方法でロープを結ぶと、しっかりとロープで冷蔵庫を固定することができます。

詳しいロープの結び方は、以下のサイトが参考になると思います。

出典)これであなたも運送屋さん!「輸送結び」 I 体験・遊びナビゲーター

トラックで冷蔵庫を運搬する際の注意点は、走り初めの数百メートル走ったところと、その後数キロごとにしっかりとロープで冷蔵庫が固定されているか(ロープが緩んできていないか)確認することと、とにかく安全運転(急加速、急ブレーキ、急カーブしない)ことが重要です。

また、トラックに冷蔵庫を積んだ場合、結構な高さになりますので、駐車場の屋根などに冷蔵庫が当たらないかということにも注意しましょう。

素人の場合、冷蔵庫を積んで高速道路を走るのはやめて、下道でゆっくりと冷蔵庫を運搬することをおすすめします。

【STEP7】冷蔵庫を設置&組み立てする

自分で冷蔵庫を設置する

冷蔵庫を設置する際のポイントは、冷蔵庫の側面や背面を壁にピッタリとつけてしまうのではなく、壁から数cn離した状態で設置するという点です。

そうすることによって、冷蔵庫を冷やす冷却ユニットから出る排熱を上手く逃がすことができ、冷蔵庫の故障を未然に防いだり、電気代を節約したりすることができます。

冷蔵庫を所定の場所に置くことができたら、冷蔵庫の前側にある足を回転させて高さ調整をしていきましょう。

その後、運搬前に取り外しておいた扉や庫内の棚をもとに戻していきます。

冷蔵庫を設置したところ

ここまで来ると、すぐにでも冷蔵庫のコンセントを入れたくなるのですが、まだ冷蔵庫のコンセントは入れないでください。

具体的な理由は次のステップでお話します。

【STEP8】半日ほど放置する(横向き運搬の場合)

冷蔵庫が設置されたらすぐにでもコンセントを差し込みたくなりますが、冷蔵庫の運搬後は半日ほど冷蔵庫のコンセントを挿さずに、電源OFFのまましばらく放置しておくことをおすすめします。

というのも、記事の前半の方でもお話しましたが、冷蔵庫の中に搭載されている冷却ユニット(ヒートポンプシステム)には圧縮機油というものが封入されています。

冷蔵庫を固定して使用している場合、冷却機の圧縮機と呼ばれるパーツの中に十分な量の圧縮機油が溜まっているわけなのですが、冷蔵庫を運搬した際にその圧縮機油が圧縮機の外の配管内に出ていってしまっている可能性があります。

圧縮機の中に充分な量の圧縮機油がない状態で冷蔵庫をONしてしまうと、圧縮機が焼き付いてしまって冷蔵庫が故障してしまうことがあります。

特に、冷蔵庫を横向き運搬した直後に冷蔵庫の電源を入れてしまうと、このようなことがおこってしまうようです。

私の経験上、冷蔵庫を横向きで運搬しても半日以上冷蔵庫の電源を入れずにそのままにしておくことで、冷蔵庫の故障を回避することができています。

だだし、この方法は完全に冷蔵庫の故障を回避する事ができるわけではありませんので、冷蔵庫を横向き運搬する場合は自己責任でお願いします。

なお、縦置きでトラック運搬し、搬入時に少々斜めにしたぐらいであれば、設置後すぐに電源を入れてもOKだと言われていますので、ご参考まで。

■電源について
直立で運搬した冷蔵庫ならば、設置後すぐに電源を入れて問題はありません。

引用)設置直後の冷蔵庫はどれくらいで使用できるのか?|Panasonic

【STEP9】アース線を取り付ける

冷蔵庫を半日ほど放置している間に、アース線(感電防止、緑色)の取り付けを行います。

冷蔵庫の裏側にアース線を取り付けるネジがありますので、そこにアース線の片側を取り付けていきます。

冷蔵庫のアース線を取り付ける場所

プラスドライバーで冷蔵庫のアース線を外す

アース線のもう片側は、コンセント側についているアース線の取り付け部に取り付けていきましょう。

冷蔵庫のアース線を取り付けるコンセント

コンセントにアース線を取り付ける

通常、アース線を取り付けていなくても冷蔵庫は動きます。

ですが、万が一、冷蔵庫が故障して漏電してしまったりした場合、アース線を取り付けていれば感電してしまうことがなくなります(感電する前に家のブレーカーが落ちる)ので、冷蔵庫を設置したら、アース線も取り付けておくようにしておきましょう。

【STEP10】コンセントを挿し、充分に庫内が冷えてから食材を入れる

ここまで準備をして、ようやく冷蔵庫のコンセントを差し込むことができます。

冷蔵庫のコンセントプラグを差し込む

冷蔵庫は電源を入れてから、庫内がよく冷えるまで数時間かかります。

電源を入れてすぐに食材を入れてしまうと、庫内が冷えるまでの間に食材が傷んでしまうことがありますので、しっかりと冷蔵庫が冷えたことを確認してから食材を入れるようにしましょう。

冷蔵庫の扉を開ける

お疲れさまでした。

これで、冷蔵庫の運搬は完了です。

最後に一言

今回は、【運搬時の注意点】自分で冷蔵庫を運ぶ方法についてお話しました。

冷蔵庫の運搬は、ちょっとしたノウハウと人数、運搬道具があれば、自分たちでも行うことができます。

是非参考にしてみてください。

それでは!

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